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2009年03月31日

命の春

雪の下からチューリップの芽が出ている。
昨秋球根を植えておいたのだ。
まだ雪の残るこの大地に一番乗りに芽を出した。
引っ越して初めて迎える春。
植物に目を向けるようになったのはいつからだろう。
仕事、業績、華々しい経歴・・・
病気で大きなものをすべて捨てた。
見える景色が変わった。
私という非力な命が、同じように息づく命に共感する。
足元に幸せが落ちている。
障害を負って初めて本当の幸せを得たような気がする。
見えなかった幸せが今見える。

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2009年03月30日

たとえ治らなくても

今日からまた一週間療養だ。
今そして未来もきっと療養が私を待っている。
この病気は治るという希望が薄い。
治るという目標にむかって進むことができない。
それでは何を目指して治癒を待てばよいのか。
答えはない。そう思う。
だから私は待つことをやめた。
こうありたいという自分像を作らず
今できることに小さく幸福を見出す。
そうしようと思った。
週末。夫からたくさん愛情をもらった。
だからまたきっと頑張れる。

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2009年03月29日

クッキー

今日は自分の脳が壊れているをよく感じる日です。
でも単純な作業はできます。
出来ないことを嘆かずに出来ることを探します。 
ラッキーなことに日曜日。
夫がクッキー作りを勧めてくれ、二人で作りました。
野々花流レシピと作り方を紹介します。

<ハート型クッキー>
薄力粉 200g
てんさい糖 100g
無縁バター(常温) 50g
ベーキングパウダー 小さじ2
卵 1個
バニラエッセンス 少々

1.材料を量ります。


 DSCN2123

2.まず砂糖、バターを混ぜ合わせ、残りの材料をすべてボウルに入れ混ぜます。

DSCN2127 

3.こねて混ざったら冷蔵庫で30分ほど冷やし固めます。

DSCN2132 

4.めん棒で伸ばし、型を抜きます。

DSCN2134DSCN2136

5.クッキングシートの上に乗せ、オーブンで約25分焼きます。

 DSCN2137

6.ハート型クッキーの出来上がりです。

DSCN2140

なんだか家の中で作業療法をしているような気持ちでした。
心が穏やかになり、今の自分に合った活動をしている気が
しました。
脳の調子がよくないとき、そのときの状態に合ったことをすれば
苦しみも小さくなる気がします。
今回は夫が背中を押してくれましたが、誰かがそっと支えてくれれば療養が少し豊かで幸せなものになる気がします。
そっと手を差し伸べてくれる人がいること。
これが私にとって最大の救いです。

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2009年03月26日

人間の本業

働きたい。
年金に頼って生きるより
自分の力で生活の糧を得たい。
就労能力はないに等しいけれど
仕事をして生きたい。
32歳の人間として
この境遇にあって思う。
労働こそ人間の本業。
労働が人間を前へ進ませる。
働きたい。
私は働きたい。
たとえ火だるまになっても。

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ストレス解消法2

自由にならないことが多い。
なせることが少ない。
統合失調症ならずともそのような感情を抱く人は少なからずいるだろう。
意のままになることといえば嗜好品をたしなむことくらい。
そんな最近、私は夫に勧められてニンテンドーDSを始めた。
ゲームには不慣れだったが、これが案外面白い。
敵をバンバン倒して爽快な気分を味わう。
架空の世界のなかで、私は自由自在に動き世界を操る。
そんなことが心身の不自由によるストレスを解消してくれる。
人に迷惑をかけずにストレスを解消すること。
病人に限らず大人みんなに当てはまる課題かもしれない。

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2009年03月25日

うつ病と統合失調症

軽度のうつ病を抱える夫と接していると
私の病気が気分障害でないことをよく感じる。
些細な事で落ち込み、不安を訴える彼とは対照に
私には感情のブレがない。
だから一緒にいても悪影響を受けることがないのだ。
かくいう私も「不安」を口にするが、それはどちらかというと
漠とした恐怖に似た体験である。
家の中は安全地帯。しかし
外に出れば顔はこわばり、用事の先に走るように行く。
夫婦は相補的な存在だ。
お互い精神科に通う身であるが
互いに影響されることなく補い合えることは幸いだ。

ちょっとした翻訳を終えて、今日から私は短い春休みだ。
何をして過ごそう。
春が近い。

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2009年03月20日

障害年金と自立

年金の問題についてもう少し書こう。
過去10年間の年金支給額をみると
わずかずつであるが、年々減っているのだ。
受給者の全体では何億円に上るだろう。
こんなところで国は財源の確保をしているのかと思う。

話は少し飛ぶが
身体障害者と違い、精神障害の場合
受給資格となる所得制限が不明である。
下手にちょっとしたアルバイトにチャレンジして所得を得ると
就労能力があると判断され、受給を止められるかもしれない。
だから少しずつ復帰したくても、
年金で生活している以上、所得は望めない。
年金と同額以上稼げるわけがないからだ。
アルバイトに挑戦したいのだが。
障害者の段階的自立にとってこれはどうなんだろう。
どなたか情報をお持ちの方にお聞きしたいものだ。

年金を受給できることはありがたい。
けれど障害者の将来を制限するものであってはならない。
年金を受けながら、段階的に復帰、自立できるようなシステムが整ってほしい。

posted by 野々花 at 12:19 | Comment(3) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月19日

障害年金の恩恵と壁

障害者という壁を感じている。
社会に出ようと一歩踏み出したときぶつかってしまう
制度の一部としての障害者。
この社会的立場は私を救いもし、縛りもする。
それが苦しい。
年金という恩恵を受けている以上
新たな職業的チャレンジを試みようとするとき
それが中途半端なものであるがゆえに
あきらめざるを得ないことがある。
年金以上の収入を得る力がないゆえに
新たな職業的試みをあきらめざるをえないのだ。
それが苦しい。
社会に出ようとするとき感じる力ない自分。
非力にすぎる自分。
ただ自分の力で得たお金で夫にプレゼントをしたいのに。

posted by 野々花 at 18:10 | Comment(11) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月16日

幸いの足どりが聞こえる。
雪が融け、庭の土が見え始めて
これからリズムにのって来る
幸いが聞こえる。
何かが待っている予感。
わくわく踊るような心。
クロッカスが咲くのを待つように
私は静かに待っている。
文字が読めるようになってきたね。
研究の意欲が湧いてきたね。
すごい進歩だ。
病気は治らないとしても
やっぱり聞こえる。
幸いの軽やかな足取りが。

posted by 野々花 at 13:04 | Comment(4) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月13日

結婚記念日

また一年経ちました。
苦楽がたくさんありました。
幸せもまた日々の積み重ねなのだと
今日この日にかみしめる。
これが人生の軌跡。
私の生きた幸せの証。
この記念日を幾度も重ねてゆこう。
苦楽とともに。
乾杯。

posted by 野々花 at 19:49 | Comment(3) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月12日

折り合い

後ろばかり見えてしまう。
黄金の光の中
子供の私がいる。
些細な記憶の断片が浮かび上がる。
十年前、二十年前の記憶。
なぜ後ろばかり美しく見えるのだろう。
なぜ懐かしさに震えるのだろう。
現在が心もとないとき
私は過去に生きるようになった。
障害。
治るという希望の取り下げ。
心の奥底で失望し
ときおりこうして過去と戯れる。
それでもいいじゃないか。
それが私の現実との折り合いなのだ、きっと。

posted by 野々花 at 18:46 | Comment(4) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月11日

切に祈る。

この幸せな家庭がつづけばいいと
切に願い、祈る。
私にとって人生の成功はここにあると思う。
障害を負った今
闘病はゴールのある闘いではなくなった。
だが少なくとも
家庭の幸せがあるという
それだけが私の人生の成功を保証してくれる。
切に願い、祈る。
この小さな平和を壊さないで。
静かに息づくこの平穏を許して。
残された唯一の希望だから。

posted by 野々花 at 19:03 | Comment(4) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月10日

夕べ

いつ治るともわからぬ病を抱え
ただ治癒を待つ夕べ。
自分の人生が果たして幸福なのか
考えてしまう辛い時間。
夕暮れ時は寂しい。
ただひたすら待つという
この終わりなき闘病。

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2009年03月09日

雪割り

春の日差しがさんさんと差す。
雪割り日和だ。
スコップを持って外に出る。
かん、かん、かん。
氷交じりの雪は硬い。
近所からもかんかん音がする。
みんな道路に雪出しだ。
「こんにちは」
「がんばってるね」
これだけの会話が私を生き物にする。
ここにはコミュニティーがある。
人が人とゆるくつながって
相手の存在を空気のように感じている。
ここが私の生きる社会。
小さい。
けれど私はコミュニティーの中で生きている。
それがすごく大事だ。
人間の自然なんだ。

posted by 野々花 at 14:14 | Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月07日

春色

花柄のロングスカートを買った。
春の香りがする。
自分の足で街を歩き商品を選んだ。
病気をして十年ぶりの出来事だ。
家に居ることがほとんどの私。
せめて服で気持ちが明るくなるなら。
これです。

DSCN1836

posted by 野々花 at 16:00 | Comment(8) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月05日

幸いを守る

そっと生きる。
自分が小さな生き物だと知り。
そろり歩く。
自分が非力であると知り。
大きな成功は手に入らない。
けれど私の手には今
夫と築いた絆がある。
小さな幸福。
せめて守りたいこの生活を
私は粛々とゆく。
毎日が積み重ねなのだ。
積み重ね、積み重ね
非力な者が幸いを必死に守る。
この不安の時代に。

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2009年03月04日

自分の限界がみえる。
可能性という言葉と引き換えに
人は積み重なる成果と限界を手にする。
努力では打破できない
自分の心身の限界にぶち当たっては
それを越えないようにそっと離れる。
病気と付き合うことはそういうことだ。
失念。
ないといえばうそになる。
ただ救いなのは、積み重なる何かを
日々築いているだろうこと。
目に見えにくい人生の成果が
小さな私を支えている。
私は小さい。
努力の果てに待つ壁が
それを教えてくれる。
壁の向こう側は
どんな広い野原だろう―

posted by 野々花 at 17:54 | Comment(4) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年03月01日

社会との歩調

執筆のオファーが来た。
私は研究者であることを放棄できないようだ。
社会がそれを認めない。
そして社会の要求に応えようとする私がいる。
精神疾患を背負ってなお―
研究テーマのアイディアはあふれてくる。
しかし私にはまだそれを実践する力がない。
高度な知的作業に復帰するところまできていないのだ。
私はひたすら足踏みする。
オファーに応えられない。
応えようとすると症状に苦しめられる。
大事な社会とのつなぎ目。
失いたくない。
そして病気を理由に人生を諦めたくない。
夫ととの貴重な休日に苦悶する。
苦悶するように生まれてきたかのように。
社会と歩調を合わせてゆくことのなんという難しさ。
それでも歩こうと懸命な自分がいる。

posted by 野々花 at 17:08 | Comment(6) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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