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2009年09月30日

台湾旅行を振り返って

台湾は、日本にとても近い国。そう思いました。多少暑いのですが、東京とどっこいどっこい。それに島国なので風が吹くため体感温度が低いんです。
地下鉄や繁華街、いたるところに塵ひとつ落ちていないのはすごいなあと思いました。道のあちこちに分別式のゴミ箱が設置されていました。
あとは、暑いせいか地下街が発達していて私たちも利用したのですが、ホームレスがいない!どこにもいないんです。少なくとも台北市内には。
それと、前にも書きましたが、国民性が日本人に似ていて、押しが強くないというか、非常に親近感を抱きました。空気がよどんでお湯も出ないといった国のイメージは覆され、何よりも華人のイメージが変わりました。

また機会があれば海外にいこう。
英語を話すことも含めて、やはり世界に目が向いていなければと痛感しました。
こんな言葉があります。

Think globally, act locally.(広い視野で考え、足元で行動せよ)

そのとおりだと思います。そして鳩山首相が言うようにアジアとの連携を蜜にするためにも、市民レベルでこうして相互に交流をし、互いの国に興味を抱くことが大切だなと思いました。
刺激の多い旅でした。また日常の引きこもりに戻っても、この感動を胸に、また一歩ずつがんばろうと思います。
(旅行記、完)

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2009年09月29日

台湾旅行5日目

いよいよ帰国です。
朝5時出発。家に着いたのは午後3時半でした。

やったー。帰ってきたぞー。
病気がうそみたいに元気で、頓服を一度も飲むことなく過ごせました。
買ってきたお土産はこれ。
DSCN3133
手前がドライマンゴー、右がマンゴージャム、奥がパイナップルケーキです。
パイナップルケーキは、こんな感じ。
DSCN3134
バターの香りのする皮の中に、パイナップルの入った餡が。すごく美味しいんです!

振り返れば、今回の旅はグルメの旅。
重要文化財など、観光らしきものはほとんどしませんでしたが、これは私の病気のせいで、まだそういうところまで興味を持つことができなかったのです。
でも食べることだけは一人前にできます。そして歩くこと。だからテクテク歩いて食べることをおもいっきり楽しんできた。
できることをすればいいのだとはこのことです。 できないことは無理にしない。
義足の人がエベレストを登るように、引きこもりの病人が補い、工夫を凝らして旅をした。
いつでも戻れるようにホテルは地下鉄の最寄を選び、行き先もまた地下鉄の駅の最寄を離れず、遠出はなし。
無理のない予定を組み、休憩を挟み、時間に存分の余裕を持つetc.
台湾まで行ってこれたのだという自信にもなりました。
無謀かと思いましたが、思い切って飛び出して本当に良かったです。
(つづく)

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2009年09月28日

台湾旅行4日目

夫の風邪がひどくなってきました。
それでもせっかく来たのだからもったいない、と外出。
台北駅を北上してテクテク歩きました。
途中、解熱剤を買おうと薬局に行くと、一人だけ英語の通じる店員さんがいました。

英語に関して言えば、道を尋ねることしばしばだったのですが、
レストランやホテルはまだしも、ショップの店員さんや清掃のおばさんなどはほとんど英語のできる人はいませんでした。 漢字の国なので筆談を要求される場面もあったのですが、書いても不思議がられるだけで通じず。解熱剤を買うべく「薬」、「熱」と書くも、ダメでした。そうそう、スーパーでパイナップルケーキを買おうと売り場を尋ねたところ、やはり筆談を要求され。でもパイナップルケーキってどう書くの・・・??

さて、散策が終わると、待ってました。中国式午後ティー「午下茶」。午後二時からお茶請け食べ放題で、中国式の茶芸を楽しむのです。
DSCN2997
今回行ったのが「徳也茶喫」というお店。国賓も来るというちょっと高級なお店です。
DSCN3092
茶芸には日本の茶道のようにお作法があって、熱湯を茶葉の入った急須に注ぎ、一杯目は飲みません。そして二杯目から、写真奥にみえる小さなおわんにお茶を注ぎ、まずは香りを楽しみます。そしてもう一方のおわんに移して飲むのです。
DSCN3093 
お茶請けは日本の和菓子とも一味違う、繊細で実に美味しいものでした。
昼ごはん抜きで来たので、点心なども注文し、メニューにあるお茶請けほとんど食べました。ひとり千円弱!

お茶の後はホテルに帰り、お昼の部終了ということで休憩。
夜、最後の目的地である「台北101」に行きました。
台北101は先の記事でも紹介しましたが、アジアで一番高い89階の塔で、中に入っているお店もすべてブランド。台湾の富の象徴ともいえる建物です。
ここで食事を済ませると、夜景を見に一気に最上階までエレベーターで昇りました。
DSCN3115 
台北が一望できる!
写真では表現できないほど、360度に広がる夜景。圧巻でした。
これで観光終了。明日はいよいよ帰国です。
(つづく)

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2009年09月27日

台湾旅行3日目(後半)

さて、小龍包でお腹がいっぱいなると、少々疲れたのでホテルへ戻りました。そこでまたゆっくりと休息。ゆるゆるの旅程を組んだおかげで、めいっぱいバカンスを楽しみました。
午後はまた地下鉄に乗り、頂好というおしゃれなエリアでデパートめぐり。
とはいっても、そのエリアだけで日本のSOGOが三店舗、三越が一店舗あり、中に入れば価格もおいてある服のブランドもどれも日本と同じでした。
日本企業の進出が目覚しいと感じたのはデパートだけではありません。
街を走る車は、トヨタ、日産、三菱、ホンダの順で圧倒的に日本車が多いのです。現地のブランドは見かけず。
そしてサービスの仕方も日本式。
デパートでは開店とともに店員がそろって「いらっしゃいませ」と頭を下げ、客に対しては終始腰が低く、お客様は神様的な応対。
これは日系のデパートだけではなく、あらゆる所でみられました。
やっと地元の服屋さんをみつけ、あれこれ見ましたが、ちょっと外国ものには劣っています。
デザインもセンスもかなわない感じ。
ファッションにしろ車にしろ、やはり日本や欧米が設計したものを台湾や東南アジア諸国で製造というのが多いのでしょうか。経済レベルは先進国並みだとしても、国際競争力のある台湾の独自ブランドが育っていないなと感じました。

そろそろ外食も飽きてきたころ。夕食はあっさりめのお粥を食べに「糖朝」というお店に入りました。

DSCN3076 
鶏がらスープでしっかりと味付けされ、よく煮込んだとろとろのお粥。疲れた体が温まります。
そして豆乳からできた豆花という台湾スイーツを注文。
DSCN3080 
そして好物のごま団子。
DSCN3082 
やはり本場は違うな〜。また食べたい!

こんな感じで三日目が終了したのです。
(つづく)

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2009年09月26日

台湾旅行3日目(前半)

この日はグルメの一日の予定♪
夫の風邪はなおひどいのですが、地下鉄&テクテク歩いて「百菓園」というフルーツ専門のお店に行きました。
お目当ては名物のマンゴーカキ氷。
早朝からやっているというので、AM9:00ごろ行きました。
DSCN3040 [百菓園]

DSCN3042 [マンゴーカキ氷] 

DSCN3045 [フルーツカキ氷]

カキ氷の上にざく切りにした完熟マンゴーとマンゴーアイスが乗っています。
この日のためにマンゴー絶ちしていたのと炎天下を歩いたのもあり、とろける美味しさ。
ここでしか食べられない天下一品のカキ氷でした。
お土産にマンゴージャムを買いました。

さて、昼食まで時間があるので本屋さんにいきます。
これがまた発見の連続で面白いのです。
雑誌コーナーには、日本のしかも翻訳なしのファッション誌がずらりと並び圧巻。
どおりで、街中の女性たちのファッションやメイクが日本人と似ているはず。
地元誌もありましたが、やっぱり日本のファッションを追っかけている感がありあり。
語学コーナーにいくと英語の次に多かったのが日本語の教材。
日本って台湾人にとって憧れなのかなぁと感じました。

さて、いよいよ昼食です。
小龍包を食べに地下鉄に乗って移動しました。
有名なお店なので、ものすごい混雑ぶり。でもなんとかありつけました。
DSCN3070 [小龍包]
包の中にはアツアツのスープが入っていてとってもジューシー。
脂っこさもなく、美味しい上海料理でした。もう一度食べたい!
(つづく)

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2009年09月25日

台湾旅行2日目

台湾の朝は遅い。
デパートも銀行もレストランもほとんどAM11:00開店。
というわけで、午前中は24時間やっているスーパー「頂好超市」に行ってみました。 (24時間といえば、台湾にはセブンイレブンなど24時間営業しているお店がいくつもありました。日本と同じだなあ。)
DSCN2850
[頂好超市]
ここは地元のチェーンのスーパーで、珍しい果物やドライフルーツ、あと日本の食品が目立ちました。さすが海に囲まれた国。サンマやサバなどのお魚も売っていました。
「日式」と書かれたコーナーがあって、カップめんなど日本をパクったブランド製品がいっぱい。それと、ペットボトルなど、とにかくサイズすべてがアメリカ並みに大きいのが印象的でした。
ここではマンゴーとグァバのドライフルーツをお買い上げ。
食品の価格は日本の半分から1/3くらいで激安でした。

午後11:00を待って、台北駅へ。さすが首都。大きいです。
DSCN2890
[台北駅]
今度は台北駅周辺にある大型家電量販店を二件はしごしました。(夫の趣味)
その後、台北駅のフードコートで遅めの昼食。
台湾の代表的な庶民料理の一つ「牛肉麺」を注文。
DSCN2947
[牛肉麺]
食費に関していえば、物価は日本の半分ほど。300-400円ほどで一食食べられます。

午後は夫の風邪がひどくなったため、ホテルへ帰って休憩。
広々としたお部屋で旅の疲れを癒しました。
夜には再び街へ繰り出しましたが、治安もよく、適度な風が吹いていていい気持ち。ウィンドウショッピングを楽しみました。
DSCN3006
夕食は再び春水堂へ。左からそうめんに似た「麺線」、右はおこわ、奥が大根餅です。
外食続きに早くも飽き気味。あっさりしたものが食べたい・・
(つづく)

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2009年09月24日

台湾旅行1日目

シルバーウィークだけあって、空港は人でいっぱい。
チェックインカウンターには長蛇の列。
空港は人も情報量も多いのでやられ気味だったので
早速、サングラスに耳栓をして静かな場所に避難。
でも飛行機をみると心は踊る。ワクワクでした。
ただ、ひとつ心配事が。
実は前日から夫が熱を出してしまったのです。
幸いインフルエンザではなかったのですが、検疫を通るため
解熱剤を服用してスルーしました。

さてさて、最初のお楽しみは機内食。こんな感じ。
DSCN2802

台湾の首都、台北に着いたのはPM9:00を回っていました。
リムジンバスで空港からホテルに向かうも、
道路には車と無数のスクーターが蟻のようにひしめいています。
台湾の人々は朝が遅く、夜遅くまでにぎわっているので
この時間でも店も銀行も空いています。

私たち夫婦が宿泊するのがユナイテッドホテル。
客が少なかったのか、ホテル最上階のデラックスツインをあてがわれました(やったー)。
何がすごいって、部屋からの夜景がすごい! 
アジア1高いビル「台北101」が 一望できました。
DSCN3014
[部屋からみた夜景]
その後、ホテル向かいにある「春水堂」という有名な喫茶店へ。
そこで一番人気のタピオカ入りミルクティーを飲みました!
 DSCN2818
[春水堂]
DSCN2824 
[タピオカ入りミルクティー]
サツマイモの粉からできているというタピオカ。
下の黒い粒々がそうです。モチモチした食感と甘いミルクティーは絶品。あぁ、幸せ・・
憧れの「パールミルクティー」、まずは制覇です。
それと小腹がすいたので台湾の定番メニュー「抗夫麺」もオーダー。
これも美味しくて・・・

第一日目は移動日ということで、夜も更けたのでこの日はそのままホテルに帰って寝ました。 
(つづく)

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2009年09月23日

帰郷

台湾から帰国しました。
南国よりもなぜかこの北国の秋が温かく感じられ
満たされてゆったりとした気持ちで家路につきました。
病気を抱えて海外旅行なんて大丈夫だろうかと案じていましたが、なんのその。
余裕のある旅程で動いたので、頓服も要らず、無事行ってこれました。
夫もたくさん笑顔でした。
台湾は初めて行きましたが、そうだなぁ、
日本ととても似ている国だと感じました。
外国人もまばらでまるで単一民族のようで、顔立ちや服装も、おそらく経済レベルも日本と大差ない。
そのせいか、ごく自然に街を歩いて、食や見物を楽しめました。
外国に行った気があんまりしないんです。
地下鉄などの公共の場にはごみひとつないし、空気もきれいで居心地がいい。
英語も通じるのでバカンスを気負いなく過ごすことができました。

明日から、写真を交えて旅行レポートをしたいと思います。
ほとんどグルメの旅、かな。
楽しみにしていてくださいね♪

元気な野々花より

posted by 野々花 at 16:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年09月19日

行って来ます。

今日から台湾旅行に行って来ます。
9/19(土)-9/23(水)の五日間の旅です。
この間ブログは更新できませんが、
帰ったら旅行記をアップしたいと思います。
今の気持ちを表すのに、こんな短歌を思い出しました。

熟田津に船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
(額田王、万葉集より)

それでは皆さんの健康を祈りつつ、行ってまいります!
野々花

posted by 野々花 at 09:10 | Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年09月18日

窒息からの解放

息が詰まる。
窒息しそうな気持ち。
今日は朝夫と話して以来誰とも話していない。
誰とも話していないというだけで窒息しそうになるものか。
やはり病状と関係があるのだろうか。
この無言の時間は筆舌に尽くしがたく、私を苦しめる。
しかしそれも今日で終わり。
明日からは楽しい旅行が待っている。
しばらくの間でも病気の苦しさを忘れることができる、きっと。
そう信じたい。
この旅行で生を楽しむということを覚えられたらいい。
苦しみの毎日で人生が終わるはずがないと信じ、
明日、旅立つ。

posted by 野々花 at 10:07 | Comment(3) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年09月17日

カウントダウン

台湾旅行まであと三日。
土曜にいよいよ出発だ。
心地よい緊張感に包まれてスーツケースに荷をつめている。
主婦として準備すべきこともある。
まず冷蔵庫を空にする。そして帰ってから食べられるよう、
冷凍庫を利用して蓄えておく。そして洗濯の計画。
主婦は旅行から帰ってからが忙しい。
四泊五日。新聞もとめなくては。

旅行先で具合が悪くならないだろうかと心配はある。
手荷物の中の薬は検疫にひっかからないだろうか。
(だれか経験のある方いましたら教えてください!)
病気の私が本当にいけるのだろうか。
それでも心は躍る。
病気なら、障害があるなら、障害があることを前提として工夫すれば行けないことはないと夫が言ってくれた。
エベレストを目指す義足の人だっているのだからと。
だから今回は長めに日程を取り、いつでもホテルに戻って休憩できるよう、ホテルの場所や動き方をよく検討した。
工夫すれば旅行だって夢じゃない。
それを今回証明してこようと思う。
そうすれば自信になる。その先が見えてくる。
チャレンジの旅だ。

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2009年09月16日

家族のひととき

昨夜、両親と妹の四人で食事をした。
結婚して以来、実家の家族だけで集まるのはめったにない。
家族水入らず、温かなひとときを過ごした。
私たち姉妹も30歳を過ぎ、それぞれの道を歩んでいる。
両親も健在でいい顔をしている。
それが嬉しかった。
私はこんな家庭に育ったんだね−
うちはもともとこんな家族だったね−
新しい家庭を持つ私は実家の雰囲気をぐっと吸い込む。
両親が築いてくれた家族。
それは巣立ちをしても残る宝物。
父親の温かなまなざしが家族四人を包んでいた。
いつまでも元気で。
これからも手をつないで。
困難な時代にあって、手を取り合って生きてゆければと
心から思った。
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2009年09月15日

正岡子規の『病床六尺』

子規の随筆を初めて読んだ。
彼は重病で床に臥したまま死の直前まで新聞連載を行った。
体が動かぬということから、六尺ほどの部屋さえ広すぎるという意味の『病床六尺』。子規の三部作のひとつだ。
彼の歌の創作手法を知りたいと紐解いたが、およそ200ページのテクストには散見される程度であった。
「目的物を写すのには、自分の経験をそのまま客観的に写さなければならない」(岩波文庫、P.79より)が、彼のリアリズムの主張を端的に反映している。
しかしそれよりも、死の床にあって頭脳だけは明晰なまま、文学、美術、教育その他多岐にわたる話題をとりあげる、この知のエネルギーに脱帽した。
彼の自由自在で広大な宇宙が、彼の受けた教育と研鑽の上に広がっている。
あとがきに印象的なエピソードがある。
新聞が子規の病状を心配して休載の日をつくったとき、子規はこう述べたという。
「僕の今日の生命は『病床六尺』にあるのです[...]今朝新聞を見た時の苦しさ。病床六尺がないので泣きました」(岩波文庫P.190より)
子規は毎日書き続けることで生きていたのではないか。
書くこと、それが彼に生きる力を与えていたのではないだろうか。
小文を毎日書いて送る。
内容は子規に到底及ばぬが、日々綴ることで生命の痕跡を残そうとする姿勢は、ブログを書く私自身にも通じるものがある。
知は身体が不自由になろうとも、その人を存分に豊かにする。
優れた洞察、観察、好奇心・・・
だが、ここ、私の目の前には悲しい現実がある。
情動、知的欲求、感性の鈍麻を特徴とする、統合失調症の陰性症状。
精神を病むものはどこに豊かさを求められるだろう。
子規を読み終え、己のおかれた境遇に舞い戻るのである。

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2009年09月14日

社会人

朝、夫にいってらっしゃいを言った後、無言の一日が始まる。
今日は夫との短い会話以外、誰とも口を利いていない。
狂いそうだ。
誰かとコミュニケーションをとることに飢えている。
そもそも、人間が一人でいることは不自然なのだ。
だから人は群れ、社会を作り、その中で生きる。
社会の中にいなくてはおかしい。
人は皆「社会人」たるべき。
職に就いていなくても、障害を負っていても、
人間の交流の中で生きてゆくべきだと思う。
しかし、この世の中には私のような境遇にあるのはおそらく一人だけではない。
さまざまな理由で人との交流が断たれている人々がいる。
その不自然が何がしかのひずみを生む。
私は「狂いそうだ」と書いた。
歯車が狂いだす前に、環境を変えるのだ。
できるなら群れの中に入れ。
そしてその中で個であれ。

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2009年09月13日

第二の青春

活字と四つを組んでいる。
いつか物書きになるべしと
むさぼるように文字にかじりついている。
数日前、妹の司法試験合格の通知を受けて
よし、私だってこのままでは終わらぬぞと奮起したのだ。
新聞さえまともに頭に入らなかったこのポンコツ頭。
研究者時代の勢いを彷彿とさせるように目が光る。
どんな物書きになれるかはわからない。
しかし、何にせよまず日本語のエキスパートにならなくてはと
私は明治の文学から紐解き始めた。
思えば、文学研究者であったにもかかわらず文学に精通していなかった。言語哲学や言語理論に目が行って、私にとって文学テクストは単なる分析対象に過ぎなかった。
それでも私の文学への入り口は確かに西洋文学であった。
今、日本を、足元を省みるときが来たのかもしれないと思う。

私はゆっくりとしか進むことができない。
しかし今、
学生時代を思わせるような第二の青春が始まろうとしている。
物書きになろう。
今からでも遅くはない。
この障害者は期待に胸膨らませながら腰を上げた。

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2009年09月12日

小さな進歩

嫌なんだ。
夫の帰りを待つだけの無力な自分が。
何かに自主的に取り組み
自ら生活を組み立ててゆく力がほしい。
探っている。
毎日探っている。
しかし足かせは大きい。
障害が私の人生をこんなにも矮小なものにしている。
でもそれを豊かな人生の代償の言い訳にしたくはない。
制約の下でいかに豊かに生きるか。
総合力が試される。
今朝、袋いっぱいのトマトを収穫した。
秋の朝日を浴びて、はちきれんばかりの赤い実をとった。
今日の外出はそれだけだ。
それでもあのトマトのみずみずしさは確かに私を潤した。
明日も一歩だけ外へ出よう。
それを進歩という。

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2009年09月11日

寂しいとは言わない

一人は寂しい、一人は寂しい。
そんな声が心の中から聞こえてきそうだ。
いつもにもまして厳しい仕事を終えて帰ってくる夫。
精一杯の夫は私にそうそうかまってもいられない。
そんなことで一抹の寂しさを感じるのは心が弱すぎる。
私もひとりで立たなくてはならない。
だから探ってる。
毎日探ってる。
自立できる何かを求めて。
強い柱を心の内側に求めて。
精神障害という足かせ。 
収縮された私の世界はこんなにももろく乏しい。
でもそれを理由に寂しいとは決して言わない。
自分をもう一度建て直すのだ。
寂しいと言うにはまだ早い。

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2009年09月10日

自分を支えるもの

何かひとつでも
この世で確かなものがあるならば
人は生きていける、ひとりでも。
自身がそれと向き合うことで確固足る何かを感じ救われるのだ。
己と向きあうこと。
私にとって内省を伴う行為とは何だろう。
心の奥深くを見つめられる手段は何だろう。
今は書くことでそれを問い続けている。
今の私にはこのブログは大切な存在だ。
思い出せば
中学のころ、ベートーベンのピアノソナタに夢中だった。
一日6時間もピアノに向かい、練習に励んだ。
それは偉大なる音楽という神的存在との対峙でもあった。
大学、大学院では学術に没頭した。
自らは研究者となった。
私は音楽にも学術にもある種の神的気配を感じていた。
これを信仰というのだろうか。
私はいつも何がしかの信念と確固たる自信をもって生きていた。
他人に寄りかかるのではなく、己の足で大地に立つ。
その地盤が緩んでいる今、私は書くことで模索を続けている。
精神障害という壁をずりずりと這うように歩きながら。

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2009年09月09日

祈ること

人間は結局、最後には祈るのだと思う。
それは何かを通して自分と対峙することである。
一人きりで、自分と向かい合うための媒体。
それはかつて私にとって音楽であり、学術であった。
それらを失った今、私は書くことによってのみ
自己との対峙を果たしている。
人は書くことによってそれを消化する。
書くことによって終わりにすることができる。
対峙の瞬間はなんと静かな時間だろう。
祈りとはなんと神聖で他者が近づきがたいものだろう。
一対一で向き合う。鏡の向こうの己と。
神ということばは要らない。
偶像も。
人間の残した痕跡こそたどるに値する。
歴史の上に立つ何か。
人は何かひとつ持っていれば生きていける。
祈るための道具をたった一つ持っていれば
生きられる。

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2009年09月08日

心のトゲ

最近、つい攻撃的な言い方をしてしまう。
夫とのちょっとした会話のなかで
小さな火がつき爆発してしまう。
病気の傾向として攻撃的な物言いが特徴的だった私。
すぐ切れてキツイ言い方になり、夫を傷つける。
何故だろうと考えるとき
単に病気のせい、とは片付けたくない。
思うに
病気のために人生が思うようにいかないが故の
日々の不満がこういう端々に表れるのだろう。
行き場のないイライラが私をそうさせる。
そう、行き場のないイライラ。
この心のトゲをどうやってなだめて生きていこう。
心がささくれ立っても何の得もないのに。
でもこうして恨み言を書きたいときもあるのだ。
人生うまくいかないよってね。

posted by 野々花 at 12:46 | Comment(3) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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