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2009年12月14日

野の花のように

路傍に咲く野の花のように
ただ在るという人間の価値
地位も名誉も失って
ぬくもりの他に何ももたない
弱きぼくらは争いを止め
寄り添い
慈しみ
ひっそりと温め合う
執着を忘れてただそこに在る
ぼくらの本当の幸福よ

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2009年12月13日

あの星は君
この星はぼく
悲しみにことばを奪われた
ぼくらは小さく光を放つ
無数の星が輝いている
遠い夜空で音もなく
みな涙を光らせている
いくつの絶望が星になったの
いくつの悲しみが星々をつないだの
ぼくらは暗い宇宙に浮いて
手をつないで星座をつくる
これがぼくらの最後のことば
声なきぼくらは瞬き続ける
最後のことばを失う日まで
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大地

雨に濡れた大地に横たわる
久しく忘れていた温かな土のぬくもり
耳を押し当て
何人も拒まないあなたの声に耳を澄ます
呼吸している
鼓動している
大地が息づいている
脈打つ地下水が小川へと流れる
いのちを教える母なる大地に
抱かれ やすらい 慰められる
大いなるあなた
すべての人間が回帰する
いのちの根源よ
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2009年12月11日

世界不穏

ぼくはまだ忘れない
五月の内乱の少女の死を

つつじが満開に咲き
花びらがひらひらと舞う
いのちが塵よりも軽い世界で
暴力と
消えてゆくいのちを
ぼくは見ていた
貧困の末
正義とうたいながら
からだに爆弾を仕掛け
黒髪の少女は砕け散った
釘とともに飛び散った肉体は
あの内乱の国のつつじだった

ぼくは決して忘れない
そして見届ける
悲劇に結末があるならば

posted by 野々花 at 17:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月10日

試練

寂光の季節
もぐらのように生息する
ぼくらは冬の時代を生きている
耐える日々は続き
忍ぶことに慣れても
悲しみは隠し切れない
ぼくらの明日はいつ来るの
光を得る日を信じ
悲しみに暮れる日々が
いつか日の目をみるように
ぼくらはここにいるよ
土の下で待っているよ
ぼくらの涙が地下水となり
春の小川に流れるまで
試練の意味を考える
ぼくらは見ている
透き通った心で
光照るきらきらとした
未来を―

posted by 野々花 at 19:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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独り道

ぼくは戦いに負けた
負けたまま横になる
ぼくは負け犬のようには吠えない
勝ち抜いていった人間を仰ぎもせず
負けた者たちと手を取り合いもしない

誰にも量られない幸福をこの手で紡ぐ
誰にも似ていない幸せのかたち
誰とも競わず
ぼくはぼくだけの道をゆく
寂しくはないこのほの暗い孤独

誰も通らぬ道
この道は険しい
だが気がつけば皆ひとり
戦っていたあの人も
群れを離れていた

競い合った時代
争っていたように見えたあの頃
実はみな独り道をゆく
老いてゆくほどに独り
最後まで独り

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競争

この世に産まれ落ちた瞬間から
己の存在を主張し
泣き続けた
ぼくらは耳をつんざくほど叫び
生き残りにすべてをかけた

熾烈な競争のもとで
置いてきぼりにされたぼくら
泣き疲れて倒れたぼくらは
切り捨てられ
振り返る者は誰もいない

ぼくらを蹴落とした者たち
見ぬふりをして目を背けた者たち
明日はおまえたちが踏みつけられるかもしれぬ
争いにうごめく哀れな人間が
今日も踏み台を探している

posted by 野々花 at 12:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月07日

隣人

切断された私たち
名前も知らぬ人間が
ひしめき合って生きている
私たちは気配を感じつつ
互いに目を向け合わない
緩やかに結ばれた人間の
無言のつながりは断ち切られた

孤立した私たち
隣人を突き放す冷たい「他人」ということば
無関心と警戒が人の痛みを放置する
薄っぺらな絆が
薄っぺらに結ばれて
いとも簡単に解かれる
誰もが深くかかわることを恐れている

だが本当は求めている
厚き温情で手を取り合う
魂の交流を望んでいる
怖いのだ
私たちは近づき方を知らず
手を差し伸べる術をもたない

群集の中
胸に寂しさを抱く
私たちには隣人がいない

posted by 野々花 at 11:55 | Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月06日

日陰のぼくら

ぼくらの在り処は土の下
ぼくらは日陰で息をする
痛みに倒れ
置き去りにされ
ひっそりと傷をなめる―
日なたのおまえたちは
ぼくらの存在を知っているか

眩しいライトが戦士を照らす
勝者が地上を闊歩する
ネオンが飾るきらびやかな世界
それは嘘だ
その裏にあるのがぼくらだ
暗闇で光求める幾千の瞳
絶望のふちで上げる幾億の手
巧みに隠されたぼくらの存在を
おまえたちは見たことがあるか

ぼくらは声を上げる
精一杯の叫びを
そして地上に届かぬこの声は
虚しく宙へこだまする

posted by 野々花 at 11:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月04日

ハイエナ

熟れたりんごと一緒に
魂が売られている
眼前の私欲をあさる
人間たちの魂だ
ハイエナのごとく
互いの尾を追い旋回する
あさましき餌の争奪に終わりはない
天を仰ぐことを忘れ
野の花を摘むことを忘れ
清らかな小川のせせらぎを忘れた
おまえたちの理想はどこへ行った
おまえたちの夢は―
売られた魂にも気づかず
見えない明日を徘徊する
哀れな人間よ
もう一度空を仰げ

posted by 野々花 at 14:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月03日

貧困

時代がすすり泣いている
虚しく消費されてゆくことば
安く売られてゆく涙
いのちは塵のように軽く
誇りはどこかへ消え失せた
生も死も
その意味は深く語られることなく
ぼくらはまるで機械仕掛けの人形のようだ
ぼくらを空洞にしたものは何か
ぼくらを貧困にしたものは何か
人間が泣いている
心が泣いている
浅薄になったぼくらの時代が
雨雲のように陰っている

posted by 野々花 at 08:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2009年12月02日

再生

すべてが崩れ落ちたあの日から
ぼくは再び生きる道を探った
一度死にかけたぼくは
生きることを二度学ぶ
そろりそろりと歩いては
弱い雨風に怯え震え
優しい光を受けて
安堵のため息をつく
ぼくはそんなにも弱かった
崩れ落ちた何もかもを
もう一度信じることから始めた
いのちは生かされた 
この運命には逆らえぬ
ぼくの再生への道のりは
傷が癒えるのに似て
ゆっくりと音もなく作られていった

初冬の柔らかな光に包まれ
今ここに在る
振り返るあの崩壊の日が温かい

posted by 野々花 at 12:51 | Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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最期の声

落ち葉を拾い歩くように
私は届かなかった声を拾う
弱かりし者たちの最期の声を拾い集める
彼らが生きていたことを知っていたか
彼らが苦悩にあえぎ
救いを求めていたの知っていたか
耳をふさぎ
目を覆い
手をこまねいていたのは誰か
傍観者よ
弱き者たちは確かに生きていた
そして声だけを残し死んでいった
濡れた柏の葉のごとき幾千の声
彼らは何を訴えていたか
傍観者よ
想像せよ
救われたかもしれぬいのちの声に耳を傾けよ

posted by 野々花 at 11:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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