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2012年12月12日

「詩と真実賞」受賞

このたび、熊本の月刊文芸誌「詩と真実」の今年一年間の掲載作品から優秀作を選ぶ「第41回詩と真実賞」を受賞しました。散文と韻文の二部門があり、投票を経て審査されました。新聞にも小さく載りました。小さな賞ですが、これを励みにまた詩作を頑張ります。受賞作品「城」を載せます。



城が何度も崩れるのを見た
散り乱れた歴史の破片が
吹雪のように降り積もる
砂塵となった思想
いくつにも割れた地図
瓦礫となった壁の隙間を縫って
藤色の風がひらりと舞う
西へ
黄金の髪をしたマルガレーテの国へ
鉄の扉を開いた偉人の額のあざのかたちは
血のように脳裏に焼きついた
昇りゆく太陽に向かって
レンガを積んだ父親たち
バベルの塔を信じ
未来こそ信仰だった彼らの
子どもたちは苦渋に身をくねらせて
何度も壊れていく城に
いつの間にか慣れていった
瞳は困惑したまま
不安は鳥となって鉛色の空へ
今は冥府のように暗いが
雪明りに照らされて
何かを築いている感覚は一センチだけある
冷めた笑いが人生をあざけるが
黙々と降り続く雪にだけは負けまいと
力いっぱい雪をこぐ
厳冬の二月
何度埋もれそうになっても
しびれる寒さと凍えた指先が
唯一確かな感覚に思えて
せめて足元の一センチ四方を
城と呼ぼうと決めたのだ
posted by 野々花 at 13:19 | Comment(5) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月10日

子なし人生

月曜日、もう日が暮れようとしている。朝八時から翻訳開始。午前三時間、午後二時間。合間に家事をして、夕食の下こしらえをしたら、もう一日が終わりそうになる。体調がいいのだろう。昼寝をしていないので少し眠いが、大丈夫。そうそう、詩も一篇書いた。本当に時間を無駄にせずに使って充実している。今日はこの後予定もないので、夫が帰ってくるまで詩の推敲でもしようか。「灯籠流し」という詩で、子供を持たないと選択した私の答えが書かれている。「人間の限りない悲惨を/子らに知らせたくはない」(「灯籠流し」より)という今の思いだ。私は、子供に同じ苦しみを味わってほしくないという理由から子供を望まない。病気だから望めないのではなく、これまでの人生のトラウマ的要素が、私をそう思わせているのだ。そのことに最近気がついた。産みたくないと感じているのだ。二度もこんな苦しみを体験するのはごめんだと。悲しいけれど、仕方ない。こんなに体調がよくなっても簡単に過去を消せるわけがないのだ。それはそれでいいと思っている。もう三十五歳だし、物理的に出産が難しくなる年齢だけれど、私の人生、本当にこれでいいんだとしっかり思える。そのかわり夫婦の仲はいい。ふたり仲良く気楽に生きられればいいなと思う。もちろんこれだって大変なことだけれど。お腹がすいてきた。ポテトサラダのつまみ食いでもしようか。
posted by 野々花 at 16:27 | Comment(5) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月09日

クレープ!

こんにちは。今日は夫とクレープを作りましたよ。小麦粉、砂糖、バター、塩、バニラエッセンスを加えてフライパンで薄く皮を焼きます。中身はリンゴのフィリング。リンゴ、砂糖、レモン汁、はちみつを加え、煮詰めます。アップルパイの中身と一緒です。あとは包んで食べるだけ。美味しかった!簡単に作れます。みなさんもお試しあれ。
さて、今日は日曜日。朝からスーパーに買い出しに行き、その前に車を出すために雪かきをして、帰ってからは明日のお弁当の下準備などして、とにかく主婦として働きました。平日は翻訳で忙しいけれど、休日は夫がいるので主婦業が忙しいです。やっと一息つきました。紅茶でも入れて、あとはのんびりとしようかな。夫と「結婚しない」という菅野美穂主演のドラマを観てます。二人でみると結構楽しめます。
ちょっとお疲れ気味なので、明日からまた働けるように、しっかり休もうと思います。ではでは。

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posted by 野々花 at 13:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月07日

今週も頑張りました

こんにちは。一週間が終わりましたね。今週も翻訳を頑張りました。午前に三時間、午後に二時間、その他の時間に家事をしています。肌が乾燥してきたのが若干気になるくらいで、あとは元気。息抜きにテトリスなどゲームもしてます。そういえば、昨日は詩が一篇生まれました。やはりヨーロッパに行ってきたことがきっかけでできた詩です。「石たち」という題名で、石畳や石造りの建物のあるドイツの石の記憶が残っていたようです。だんだんいい詩が書けるようになってきた気がします。お金を得ることとまったく関係のないところで何かを追求できることを嬉しく感じます。とにかく充実しています。夫が昨夜遅くに出張から帰ってきました。週末は夫とのんびり過ごそうと思います。一週間のメリハリがあるのがいいですね。健康に近くなってきたから言えることですが。さて、今晩の夕食の支度をしましょうか。豚汁に、タコのカルパッチョでも作ろうか。おっと、地震が・・・今、横揺れを感じました。皆さん大丈夫でしょうか。震源は東北のようです。では、よい週末を。野の花でした。
posted by 野々花 at 17:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月06日

勉強会に参加

皆さん、こんにちは。昨日は詩人の先生を囲んで詩の勉強会でした。午後一時に始まり数時間の勉強会。それぞれ詩を持ち寄ってきて、先生が皆の前で推敲をしてくれるのですが、私の詩をたいそうほめていただいて、素晴らしいと言ってくださいました。ドイツ旅行の思い出を書いた詩なのですが、詩というものは偶然良いものがある日ぽっとできるものかもしれませんね。そして良い詩とは何か、少しずつわかってきたような気がします。自らの体験の感動が根底にあること、社会全体の問題を取り上げていること、つまりテーマの普遍性、この二つがあって初めて詩は現代詩といえるということを先生はおっしゃていたと思います。感動ってなかなか日々の生活に見出すのは難しいですが、頑張ります。そして、常に人間社会の抱えている問題に眼を向け、「現代」を直視しそれを歌っていく、これも努力しようと思います。詩の勉強会は生徒の家でおこなわれたのですが、勉強の後は乾杯して、彼女が作ってくれた料理で長々と夜まで宴会をしてました。とても楽しかったです。次回は三月にあるのですが、今度は私の家にみなが集まるということに。お夕食を出すべきか、出すなら何を出すべきか、考えています。さて、今日はいよいよ出張中の夫が帰ってきます。深夜ですけれど。四日間、特に寂しくもなく過ごせました。体調がいいからだと思います。維持していきたいです。今日も翻訳。頑張りますよ。野の花でした。
posted by 野々花 at 14:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月05日

お出かけ

こんにちは。今日は雪も解けて静かな午前です。今日は翻訳はお休み。午後から詩の勉強会に参加するため出かけます。詩を二篇書き、お化粧もばっちり。久しぶりの単独外出です。あまり不安はありません。翻訳はお金のためにする作業なので、何か詩作のように、お金とは関係のない趣味を続けたいと思っていたところ。詩は仲間もできるし、良い生涯のライフワークになりそうです。まあ、本格的に仕事を初めてしまうと趣味に割く時間も無くなってしまうのでしょうけどね。今はまだ本腰でないので、そこそこに家事も趣味もバランスよくできています。夫が出張に出て三日目。明日の晩帰ってくるのですが、以外と平気な私。少しは強くなったのかなと思います。夫がいないと時間に拘束されないので楽ちんです。まあ、そうはいっても早く帰ってきてほしいです。さて、ドイツ土産のチョコレートを持って、行ってきますか。電車と徒歩で待ち合わせの場所へ。いざ。野の花でした。
posted by 野々花 at 10:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月03日

好調二日目

超がつくほど元気である。翻訳作業も先日までの二倍の量やってしまった。六時間労働ができたのである。まあ、一日くらいできるのはおかしくもないが、疲れをためず、これからも続けられたら本物。さてどうなることやら。朝からずっと仕事をしていたので、時の経つのも忘れ、そういえば今日から夫が出張でいないということも忘れていた。仕事があると案外さびしくないのかもしれない。することが何もないのが一番よくない。余計なことを考えてしまうから。今日はお昼ご飯もひとりで食べたし、夜はどうしようかな、などと、平気で考えている。夫がいないのに何の不安もなしに。でも日が暮れてきた。暗くなるのがはやい。もう仕事も終わったし、することがなくなったので、さて、これからが問題かな。何をして過ごそうか。友達と電話でもしようか。最近遅ればせながらはまっているテトリスでもやるか。明日も元気に働けるように、身体を休めよう。健康に感謝。野の花でした。
posted by 野々花 at 16:33 | Comment(5) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年12月02日

好調

こんにちは、札幌は雪です。昨日はドイツ旅行のお土産を持って夫の実家に行ってきました。今日は夫とふたり、のんびりと休日の最後を過ごしています。なんといっても体調がいいのです。これまでで一番いいのではないだろうかと思うほどです。心が浮き立つというか、今まで平板だった感情の波があるというか、とにかく、イキイキしています。意欲もあります。仕事をしたいという気持ちから、仕事するぞという決意に変わりました。とにかく今は個人的に頼まれている英語の翻訳本を来年の四月末までに終わらせて、それからドイツ語翻訳の仕事を本格的にはじめようと計画中。働くということが夢ではなく、計画になったのです。今の体調ならできる、そう思います。健康って人間にとって一番大切なものですね。健康に近づいていくにつれてそのありがたみがわかります。健康って素晴らしい。実は明日から夫が三日間出張で不在なのですが、それもあまり不安ではありません。体調がいいと、そのくらいのことは自分ひとりで頑張れるのです。どうかこの体調が維持できますように。そして、近い将来、羽ばたけますように。それでは今日はこの辺で。野の花でした。
posted by 野々花 at 17:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年11月29日

帰国

昨夜の深夜に、ドイツはミュンヘンから帰国しました。静かな感動が広がる素晴らしい旅でした。十二年前、単身留学したミュンヘン大学。石造りの建物が何も変わらずに佇み、大学近くの教会の鐘が空を埋め尽くしていました。かつて暮らしたアパートにつながる石畳の道の上を歩きました。懐かしい大学の講堂、よく通ったカフェ、記憶を辿って街をひたすら歩きました。十二年の歳月が経ったことが信じられないほど、街の風景も人や電車の往来も何一つ変ってはいませんでした。当時病気が悪化して地獄だったのに、街を歩いても温かい気持ちがわいてくるばかり。十二年前、この街で自殺未遂まで起こしたというのに、そんな街をいとおしい気持ちばかりがあふれてくるのです。ドイツ語も英語も十分に話す機会がありました。命をかけて自分がミュンヘンで何を培ったのかを再認識しました。今手元に残っている語学能力。これは死闘の末に手にした一生の宝物です。また、現地でお世話になったドイツ人家族にも会いました。温かな歓迎を受けました。感動して、飛行機のなかでは泣いてしまいました。私にとって、ドイツ、ミュンヘンは第二の故郷になりました。帰りたくなかった。本当に。また行く機会はあるでしょうか。遠い国ではあるけれど、青春を過ごしたあの街に帰りたい。DSCN4150.JPG
posted by 野々花 at 14:33 | Comment(5) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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2012年11月21日

行ってきます

こんにちは。札幌は雪です。寒いです。いよいよ冬本番といったところ。私は明日病院に行ったあと、明後日から六日間ドイツ、ミュンヘンに旅行に行きます。身が引き締まる思いがします。ミュンヘンは私にとって特別な街だからです。十二年前、二十三歳だった私は、学問に情熱を燃やした学生でした。病気が悪化することになることなど知らず、留学先のミュンヘンで地獄を見ることも知らない、無邪気な学生でした。ドイツに留学したことによって、計り知れない経験をしたこと、ドイツ語を身に着けたことは何にも代えがたいものですが、同時に、おそらくこのころ統合失調症を発症。異国で地獄を見ました。それでも、一人で生きて帰ってきました。大学に通った回数よりも、病院に行った回数のほうが多かった。たった一人で戦ったあの頃を思い出すと、胸が痛くなります。それでも再びミュンヘンを訪ねようと思ったのです。もう一度、私の青春を生きた街をこの目で見たいと思ったからです。今度は街がどんな風に見えるのだろう。どんなことを感じるのだろう。思い出のいっぱいつまった街に私は帰る。今度は一人じゃないから、夫が一緒だから、見え方もきっと違うのだろう。人生のなかで忘れえぬ体験をした街。行ってきます。
posted by 野々花 at 14:25 | Comment(5) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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